家事 分担のコツ:公平に、ケンカせず、続けられる方法
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家事の分担を決めるとき、計画を立てる前にひとつ思い出してほしいことがあります。公平とは、ゴミ出しの回数がぴったり同じということではありません。ふたりの家に注ぐ時間、体力、頭の中の労力が最後に同じくらいになって、どちらも「ずっと自分ばかり」と感じないことです。
そのためには、まず何があるのかを見えるようにして、担当を分け、数週間後に調整します。その進め方を紹介します。
分ける前に、まず見る
家事のケンカの中心は、だいたい同じです。自分の分はたくさんやっていると思っているのに、相手はそう見ていない。悪意があるわけではありません。人は、自分のやった仕事のほうがよく目に入ります。とくに、目立たずに行われているものほど。
だから、まずリストを作ります。ある夜、定期的に発生することをぜんぶ書き出してみましょう。「何もない」ように見えることも含めて。
- 料理、買い物、食器洗い、ゴミ出し、洗濯して干す、シーツ替え
- 掃除:お風呂、床、キッチン、窓
- 書類まわり:郵便、支払い、保険、予約
- 段取り:献立、プレゼント、実家への挨拶、旅行、業者の手配
- ペット、植物、車、修理
- 子どもがいれば:学校、病院、服、友達との約束
それから、それぞれがどのくらいの頻度で、どのくらい時間がかかるか、ざっくり見積もります。正確でなくていいです。それだけで、どちらかが相手に気づかれていない仕事をしていた、とわかることがよくあります。こんな質問が入口になります。「私が気づかないうちに、あなたがやってくれていることって何?」
名もなき家事:目に見えない部分
家事そのものは、半分にすぎないことがよくあります。残りの半分は頭の中で起きています。洗剤がもうすぐなくなると知っているのは誰? 歯医者の予約を思い出させるのは誰? 水曜日に、金曜日の夕飯を考えているのは誰?
こうした段取りの仕事は、日本では「名もなき家事」と呼ばれることもあります。終わりがないから疲れます。そして、話し合ったこともないのに、ひとりに集まりがちです。
日常でよくある間違いは、ひとりが計画し、もうひとりが「手伝う」こと。手伝う人は指示を待ちます。責任を持つ人は一緒に考えます。変えるには、仕事をまるごと渡しましょう。洗濯を引き受ける人は、洗剤も買い、かごがいっぱいなことに気づき、いつ洗うかも決めます。渡す人は、手放して、しょっちゅう確認しません。
これが関係全体にどう影響するかは、対等な関係にもあります。
何が公平かは、ふたりの暮らし次第
決まった式はありませんが、ふたりに合った答えを見つけるための質問があります。
- それぞれ、通勤を含めて何時間家の外にいる?
- 体を使う仕事の日がある人と、座っている人は?
- 子ども、介護、そのほか無償で時間を取られることはある?
- どの家事が好きで、どの家事が大嫌い?
- 「きれい」の基準は人によって違う? どちらかがずっときれい好きなら、増える手間はその人の基準から生まれています。その人が自分で引き受けるか、基準をゆるめるかです。
片方がずっと時間の余裕がないなら、もう片方が家事を多めに引き受けることもできます。ただし、それをはっきり口に出して、ほかのところで釣り合いをとること。お金も関わってきます。家にいる時間が長いために収入が少ない人も、働いていることに変わりありません。これはカップルとお金の話題です。
続く3つの方法
どれが合うかは、ふたり次第です。ひとつを4週間試して、それから話し合いましょう。
担当制(エリア分け)。 作業ではなくエリアを分けて、それぞれがまるごと責任を持ちます。たとえば、ひとりがキッチンと買い物、もうひとりが洗濯とお風呂。利点は、すり合わせが少なく、責任がはっきりすること。欠点は、各エリアの負担が同じくらいでないと崩れることです。
数週間ごとの交代制。 1、2週間ごとに担当を入れ替えます。全員がすべてを知り、イヤなものがひとりに残りません。欠点は、苦手な人は数週間ごとにそれでも下手にやることになり、計画の手入れが必要なことです。
決まった掃除の時間と、日常のルール。 週に1回、たとえば土曜日に、ふたりで1時間かけて全部やります。それに「料理をした人は洗い物をしない」「最後に食べた人が食洗機の中身を戻す」のような簡単なルールを足します。シンプルで、ふたりでやるから早く済みます。でも、生活の時間帯がまったく違うカップルには向きません。
もうひとつのコツ。リストを冷蔵庫に貼るか、共有のメモアプリを使うこと。大事なのは、ふたりとも見て使えることで、見た目がきれいなことではありません。
基準は、ケンカになる前にそろえる
ケンカのよくあるきっかけは、分け方ではなく、出来栄えです。「ちゃんとやってない」と言うと、手伝いがテストになってしまいます。
だから、前もって最低ラインを話しておきましょう。
- ふたりにとって「きれい」とは? さっと拭くだけでいい? しっかりやらないとダメ?
- 食器は、いつまでに洗っておくべき?
- 洗濯物は、どのくらいかごに入れたままでいい?
- 「緊急」とは何で、週末まで待てるのは何?
仕事を引き受けた人は、決めた基準を満たす限り、自分のやり方でやっていいことにします。いつも直す人は、相手のやる気を奪ってしまいます。
うまくいかないとき
1週間続いて、また崩れるやり方は、やる気がない証拠ではありません。たいていは、計画が大きすぎるか、複雑すぎるか、現実的でないのです。そのときは自分たちに聞いてみましょう。
- 分担が不公平すぎなかった?
- 細かすぎて、誰も手入れできなかった?
- どちらかがストレスの多い時期だった?
- 確認されると、監視されていると感じる人はいる?
計画のほうを調整しましょう。計画はふたりのためにあるもので、逆ではありません。
現実的な話ばかりではなく、家事が、本当は別のことの代わりになっていると気づくこともあります。感謝されていないこと、見てもらえていない感覚など。それなら、そのことを話す価値があります。ケンカのあとにまた近づく方法は、ケンカの仲直りにあります。争いが長く続くなら、カップルカウンセリングが助けになるかもしれません。
外の力を借りる
すべての仕事を、ふたりの間で分ける必要はありません。手放したり、簡単にしたりできるものもあります。
- 時間がないときは、買い物を宅配にする
- 経済的に可能なら、家事代行を頼む
- 持ち物を減らして、掃除を減らす
- 大量に作り置きする
- 音楽やポッドキャストをかけながら、一緒に片づける
やらないことを選ぶのも手です。毎週やらなくていいことはありますし、一度もやらなくていいこともあります。
日常の例
ひとりがフルタイムで出社し、もうひとりが週4日在宅で働くカップルを想像してみましょう。ありがちなのは、在宅の人が「ついでに」ぜんぶ引き受けること。数週間たつと、それが公平に感じられることはほとんどありません。仕事の時間は仕事の時間だからです。うまくいきやすいのは、こういう形です。昼のゴミ出しと午前中の洗濯は家にいる人。そのかわり、夜の料理と週末の買い物は、もうひとりが引き受ける。大切なのは答えそのものではなく、ふたりともそれを口に出して、いいと思っていることです。
ありがとうを伝える
家事はほとんどほめられません。やっていないときに目につくだけです。でも「やってくれてありがとう」のひとことは、思う以上に変えてくれます。大げさにほめなくていい、ひとことで十分です。見てもらえていると感じる人は、自分の分を気持ちよくやり、相手の分にも気づきやすくなります。
フタリが役立つところ
家事の話は、怒りが出てからテーブルに載せるより、先に話せたほうが楽です。フタリは、毎日ふたりに1つの質問を届けます。ふたりともそれぞれ答えてから、相手の答えが見えます。「日常」のテーマを選べば、それぞれが何を好んでやっていて、何がイヤなのかが自然と話題になります。食洗機と洗濯かごの間で始まる会話よりも、穏やかな入り口です。
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